HOME>計装士試験問題

執筆担当者:小柴 洋児
【この講座(連載)の特徴】
計装工業会で検定委員を長年務め,何が理解されていないのかの知見にたって,応用が利くように問題を展開する。

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計器【流量計2】

問題6

各種流量計の特徴について述べた下記の文の正誤を判断し,誤っている場合は理由を 示しなさい。

(1) 電磁流量計は,夾雑物や気泡を含む液などにも使用でき,圧力損失がない。
    直管部も必要ない。精度は,フルスケールの 0.5〜1% 程度である。


(2) 面積流量計は,フロートとテーパ管の隙間を絞りとする一種の差圧流量計である。 オリフィスなどの差圧流量計と同様に,流体一般に使用できる。



(3) 容積流量計は,精度がフルスケールの 0.2〜0.5% で,工業計器の中で最も高精度で ある。夾雑物による破損を考慮して,一般にストレーナ取り付けて使用する。


(4) カルマン渦流量計は,構造に可動部分がなく,オリフィスなどと同様に流体一般に 使用でき,直管部が必要なのも同様である。


(5) タービン流量計は,(3)容積流量計と同程度の精度をもち,取引用にも使用される。
旋回流の影響を避けるため,一般にストレートナ(整流管)を取り付ける。



[解答・解説}
(1) 誤 理由 ・直管部は必要。電磁流量計は,中心軸対称の流体の平均流速を計測する 流量計である。
   ・精度は,その時の測定値に対して(rdg) 0.5〜1% である。
  ・夾雑物や気泡も,その時状態での容積流量として計測される。


(2) 正 [解説]絞りによる圧力差と,フロートに対する浮力と重力のバランスでフロー トの位置が決まる。絞りの面積はフロートの上下位置差の2乗に比例す るので,2乗目盛りではなく直線目盛りになる。


(3) 誤 理由 ・精度は,その時の測定値に対して(rdg) 0.2〜0.5% である。 これが取引用に多く用いられる理由でもある。



(4) 正 [解説]流体の温度,圧力,組成の変化などに影響されない特徴もある。


(5) 誤 理由 ・(3)と同じ。
[解説]可動部分への影響(破損)を考慮して,ストレーナ取り付けて使用するの が一般である。