ブックタイトルadvanced_tachiyomi

ページ
5/20

このページは advanced_tachiyomi の電子ブックに掲載されている5ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

advanced_tachiyomi

ブックを読む

Flash版でブックを開く

このブックはこの環境からは閲覧できません。

概要

advanced_tachiyomi

8 当社は,農業用殺菌剤とイオン交換樹脂を主力として各種農工業薬品の生産を行っている。最近の本格的省エネルギー化指向は,ファインケミカルの分野にもライン化傾向を強めつつあるが,やはり基本プロセスはバッチ式で構成されている。バッチプロセスにおける自動化計装には,プログラマブルでかつ操作法の容易なプロセスコントローラとシーケンスコントローラが必要であり,しばしば工程変更がなされることから,これらはフレキシブルな機能を有することが望まれる。DDC システムは,アナログ調節計ではなかなか実現困難な,複合化した非線形多変数の制御系を構成しやすく,生産技術の変化にも客易に追従できることから,我々はその導入を早くから意図していた。最近、DDC機器の応用分野も広がり,使用実績も十分と判断したことから,導入しやすく,信頼性の高い8ループ及びワンループ分散型DDCシステム(東芝TOSDIC200,230シリーズ)を採用し,逐次更新作業を進め顕著な効果を上げつつある。これによりバッチ制御の例証もかなり数多くなってきているが,ここでは化学反応を伴う蒸留工程でのプログラムパターン制御について紹介したい。 蒸留工程で中心となるのは,蒸留缶内の温度制御と留分の流量制御である。図1にそのフローシートを示す。ここで,図中の調節計は8ループシステムに収納されているのだが,原料仕込流量制御や内圧制御は当工程に直接関係しないので,これらについての記述は省略する。 缶内温度制御と留分流量制御は,共にPID演算を基本にしたプログラムパターン制御で,留出点を境に,加熱弁の調節が温度制御から流量制御に切り換えられる。この点が当制御の大きな特徴であり,そのプログラムパターンは図2のとおりである。 昇温前のT1温度は前段の原料仕込等の工程に属しており,制御開始の信号が入力してから昇温が始まるまで,缶内温度は冷却操作でこの温度に保たれる。工程移行の信号が入力されてからt1時間経過後にθ1の速度で昇温が始まり,留出点のT2温度に達すると,調節計間の内部リンケージにより流量制御が開始する。留出流量はt3 時間経過後にF1 からθ3 の速度でF2 まで除々に増量され、沸点付近で過大量が留出しないよう外乱変動,安定化,速応性,安全操業,省力化,操業条件切り替え,多品種少量生産/状態推定,PID 改良型,プログラム,シーケンス/マイコン,2 ~ 8化学反応を伴う蒸留工程でのバッチ制御山崎 芳夫東京有機化学工業 東京工場図1 計装フローシート図2 プログラムパターン図