ブックタイトルadvanced_tachiyomi

ページ
14/20

このページは advanced_tachiyomi の電子ブックに掲載されている14ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

advanced_tachiyomi

ブックを読む

Flash版でブックを開く

このブックはこの環境からは閲覧できません。

概要

advanced_tachiyomi

17 上式に基づいての実際のチューニングは,特に事前にテスト等で確認することなく,運転中に実行することで十分な応答が得られ,良好な制御が実現できた。 本例におけるチューニングは,結果的にはLead/ Lagブロックすなわち動特性補償面よりも,ゲインブロックによる静的フィードフォワード面での効果が極めて顕著に表れ,その意味では供給スチーム量と燃料流量間のタイムラグは極めて少なかったことを示唆しているといえる。しかしながらこれは,対象とする外乱を流量という一つの変数に限定し得た故の結果であり,すべての外乱に対処するには動的補償のウェイトを大きくすべきことはいうまでもない。 4. 評価 今回適用したLead/ Lagネットワークは,フィードフォワード系を構成する場合,進み,遅れ,ゲインという各々独立したモデルよりも経済的,かつ応用性が高いことが特徴といえる。 ハード面では,既設パネルの裏面にわずかなスペースで手軽に取り付けられる複合演算器を採用した。今回のような簡単なループで,かつ既設アナログ計器と組み合わせて使用する場合には,極めて有効なツールであると考えるし汎用性も大である。 適用したアルゴリズムは,特に制御理論を展開して求めたという性格のものでなく,ごく普通にこれまでの運転経験から得たプロセス応答の知識により決めたもので,極めて簡単なものとなった。 当社では今後も類似の個所,たとえば熱交換器方式によるプロセスの温度コントロールの制御性改善等に適用を図っていきたいと考えている。因みに今回の改善では,省エネルギー効果の一つとして,年間約2千万円の燃料削減に結びついている。図3 変更後制御フロー図2 スチーム過熱器変更前制御フロー