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15 3. システムの構成と特長 システムの構成はプロセスの規模,機能から日立ユニトロールΣシリーズDSC-18形マイクロコンピュータによるDDCを採用した。 このシステムの主な特長として下記があげられる。(1)濃縮制御のためのフィードフォワード演算機能や濃縮缶に附帯する制御機能を含め,高度な制御機能を容易に実現できる。(2)DDC出力ステーションの外観と操作方法がアナログ調節計と同一であり,従来形の計器と並べて設置しても,オペレータは違和感なく運転操作ができる。(3)8ループのDDCと小規模のシーケンス制御を同一機器で処理することができる。 4. 制御機能 濃度制御のための制御対象を加熱蒸気流量と流入リカー流量の双方を選択可能にし,各々に対してフィードフォワードモデルを導入した。(1)制御対象を加熱蒸気流量としたとき 膿縮缶の熱収支から,フィードフォワード信号は下式で求められる。  FSS = KS・FLMD2S- D1M+ B  D2S 図2に,制御のブロックダイヤグラムを示す。(2)制御対象をリカー流量としたとき 同様に,次式で与えられる。  FLS = KL(FSM - B)  D2S           D2S-D1M  ここで,FSS:理論加熱蒸気流量FSM:加熱蒸気流量(測定値)FLS: 理論リカー流量FLM:リカー流量(測定値)D1M:入口濃度(測定値)D2S:出口濃度(設定値)KS,KL:定数B :定数(3)制御モードの切り換えは制御対象に加熱蒸気流量を選択することを基本とし,加熱蒸気流量が使用制限量に達した時は制御対象をリカー流量に切り換える方法をとった。またオペレータによる制御対象の強制選択も可能にした。 5. おわりに 本システムの導入により濃度の安定したシックジュースを加熱蒸気の使用限度内で最大能力と高効率に生産できた。これは工場の安定操業や省エネルギー運転につながっている。図2 加熱蒸気流量を制御対象とした時の演算ブロックダイヤグラム 濃縮缶はこの他に多重効用缶が多く使用されている。それらの多重効用缶にも本稿の制御方法を拡張し,各段にむだ時間補償をしたダイナミックフィードフォワード制御を行うことにより,系の遅れや相互干渉も解決される。 今後もマイクロコンピュータを積極的に利用し,その効果を期待したい所存である。