<

計装Cube68 計装現場力を確保するために
         テーマ@:現場力向上のためのテクニカルエレメント
生産設備における機能安全の導入効果

三菱電機 神 余 浩 夫
2014年11月
キーワード「標準化・規制/安全・環境/教育」

    

 機械の非常停止等の「安全」に関わる回路は, その信頼性やフェールセーフゆえにハードワイ アード回路とすることが一般的であったが,1999 年のIEC61508 機能安全規格の制定により,安全 回路をプログラマブルな電子機器で構成できるよ うになった。今では,主要各社から安全PLC(プ ログラマブルロジックコントローラ)が発売され ており,現場レベルで安全PLC を用いた安全シ ステムの構成が進んでいる。また,レーザスキャ ナ等の安全センサ,安全機能を内蔵したサーボな どの安全関連製品の登場により,安全システムの 構築が簡単かつ低コストでできるようになってき た。
 機能安全規格が制定されたころは,機械を主に 欧州に輸出するために,安全規格に適合した機械 を設計し,必要ならば規格適合認証を取得するこ とが目的であった。このとき,技術者は安全 PLC を使用すれば,安全制御を細かく設計およ びプログラムできることに気がついた。これまで は安全第一ゆえに,非常停止で機械全体の電源を 遮断していたが,実は人に危害を及ぼす可能性の ある個所だけを停止すれば安全上十分ではない か。停止範囲を小さくできれば,停止からの復旧 時間も短くでき,機械の稼働率が向上するのでは ないか。すなわち,機能安全技術を導入すること により,これまで未着手であった安全方策のムダ 取りが可能になることに思い至った。
 当初,機能安全は安全規格適合のためのコスト と考えられていたが,機能安全は安全性向上だけ でなく生産性向上のための投資と考えられるよう になってきている。

関連文献

このコンテンツの全文を閲覧するには会員登録が必要です。
未ログインの方は画面右上部の「全文を読む」というテキストをクリック後表示されるログイン画面にIDとパスワードを入力してください。既にログインされてる方は画面右上部の「全文を読む」というテキストをクリックすると全文表示画面に移動します。
会員登録がまだの方はこちらから会員登録をしていただけます