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計装Cube65 ライフサイクルからみたPLC計装の適応視点
PLC 計装システムを使用したフレキシブル・マイグレーション

シーメンス・ジャパン 金 子  誠
2013年10月
キーワード「制御/ 監視/ 更新」

    

 近年,PLC の高性能化が進み,従来はDCS で カバーしていたアプリケーションや規模をカバー できるようになってきた。このため,十数年以上 前に導入したDCS の更新をPLC 計装システムで 置きかえる検討を行っているユーザも多いと思わ れる。従来DCS で必要とされていたアナログ計 装(PID 演算,高度制御等)や高信頼性(多重化: リダンダンシー,自己診断機能等)およびアプリ ケーションにより必要とされるさまざまなオプ ション的なソフトウェア機能(設備管理,バッチ, セーフティー等)など,PLC 計装システムで補え ることも多くなってきている。さらには,プラン ト規模に対するフレキシビリティやオープン性な どの観点でもPLC 計装システムに対する評価が 高くなってきている。
 とはいえ,エンジニアリング工数の観点から見 ると,PLC 計装システムで一般的に使われてい るSCADA 等のHMI ノード+PLC の組み合わせ は,統合化されているDCS に較べると,まだ 劣っているように感じられる。たとえば,いまだ にPLC のI/O アドレスとSCADA の動画部品と のひも付け作業が必要なシステムが多い。大規模 計装になってくると,DCS の高効率エンジニア リングとの差が開いてきて,PLC 計装システム で低く抑えた初期投資分をエンジニアリング費用 として消却してしまう可能性がある。
 そういう意味ではユーザはDCS の更新を検討 するときに,初期導入コストからメンテナンスコ ストを含む全体コストを試算し,DCS かPLC 計 装システムかを選択する必要にせまられることと なる。あるいは,従来のDCS のカバー範囲をい くつかに分断し,複数のPLC 計装システムで各 部をカバーするという選択肢もあり得る。  いずれにせよ,選択肢が増えた分,ユーザは採 用するシステムを機能面/コスト面を含めて事前 に深く調査し,事前に判断を下す必要がある。

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