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計装Cube60 運用期を迎えたフィールドバス@HART
HART通信/機器診断システムによる大型火力 発電所貫流ボイラチューブのスケール付着予兆診断


東京電力 関  信 廣
西川計測 小 山 和 彦
2012年3月
キーワード「フィールド/診断/通信」

    

 今回モデルとなる事業用の超臨界圧貫流ボイラ(定格60万kW以上)は,従来AVT*1)運転をしておりスケール付着に起因するボイラチューブ閉塞状態が問題となっていた。スケール付着が進行すると計画外でのプラント停止が避けられなくなり,チューブの化学洗浄費用も高額なため,その対策として設備改造を実施しCWT*1)運用に切替えた。その後も安定運用の観点より,ボイラチューブ閉塞の判定基準として単なるボイラ出入口差圧の監視のみならず有効な手段を模索していた。
 

写真1 東京電力・火力発電プラント
そこで,計器類の予兆診断機能を比較検討していた中で,横河電機製伝送器「EJXシリーズ」に「差圧揺動より導圧管詰まり診断」機能があることにヒントを得て,伝送器導圧管の延長をボイラチューブに置き換えてみてはどうかということになった。EJXの上述アルゴニズムと横河電機製「PRM*2)」の監視機能を活用することにより実現を試みることとした。既存4-20mAの2線式ラインを流用するには,新規ケーブル取替が必要ないHART通信仕様が前提であった。
  まず,HART対応伝送器が既存装置に影響を与えないかを確認するためにプラントメーカの協力のもと,DCS/計算機それぞれの工場にEJXシリーズを持ち込み接続影響試験を実施した。その結果,EJX HART通信はDCS/計算機に影響を与えないことが実証できたので,具体的に発電所での試験をスタートすることとなった。

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