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計装Cube60 運用期を迎えたフィールドバスAPROFIBUS/PROFINET
PROFIBUS・PROFINETの最新動向と今後の方向


日本プロフィバス協会 元 吉 伸 一
2012年7月
キーワード「フィールド/トレンド/通信」

    

 本原稿が掲載されている雑誌「計装」の読者のほとんどが,製造業に関するオートメーション業務に何らかの形で従事されている方であろう。
  読者の中には,オートメーションに使用する機器を製造されている方もいるであろうし,また販売をされている方もいるであろう。エンジニアリングを主な業務されている方もいれば,保全・保守を担当されている方もいる。そして,実際にオートメーションの技術を使って,さまざまな製品を作られている方も読者の中にいるに違いない。
  筆者も製造業のオートメーション業界に30年以上席を置き,日本プロフィバス協会の業務に13年以上従事している。
  オートメーション業界で働く私たちはユーザ,ベンダ,エンジニアリング会社というそれぞれの会社で働いているのと同時に「オートメーション技術を通して,製造業の進化とより良い生活の実現に貢献したい」という思いを共有している。
  もう少し別の言い方をすると,オートメーション技術を活用して,より品質の高い製品を,より効率よく,より低価格にまたより安定的に,かつより変化に対応できるよう生産したいと考えている。
  日本プロフィバス協会はこの目的を実現する方法の1つとして,ネットワークのオープン化が有効であると考え,その普及を進めている。つまり,PROFIBUS・PROFINETを使用して,工場で稼働する多くのメーカの多くの機器・機械が多くのデータ・情報を簡単,効率的,安定して通信できるようにしたい。
  なぜ,通信のオープンネットワーク化が必要なのだろうか?
  工場で稼働する機器の種類は多岐にわたるため,1つのメーカですべての機器をユーザに供給することはできない。したがって,工場の生産システムはマルチベンダ・システムとなる。そしてマルチベンダで動く工場内の機器がデータ・情報を共有する技術は多くのベンダがサポートできるオープンな通信技術であったほうが使いやすいからである。
  PROFIBUSはすでに累計4,000万台を超す納入実績がある。PROFINETは430万台と産業用Ethernetとしてはトップクラスの実績となり,オープンな通信技術としてマーケットに認知されている。
  もちろん,PROFIBUS・PROFINETだけですべての通信アプリケーションをカバーできるとは限らない。特定のアプリケーションにより適したネットワークは存在する。しかし,PROFIBUS・PROFINETは他のオープンネットワークと比較して,より多くのアプリケーションに対応できる汎用のデータ通信技術と認知されている。
 

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