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計装Cube60 運用期を迎えたフィールドバス@HART
HART通信の進化と今後の動向


HART協会 日本支部代表 薗 田  薫
2012年3月
キーワード「フィールド/トレンド/通信」

    

 1920年代,石油精製から始まったプロセス計装は,機械式の現場コントローラから空気式計装を経て,現在の計装の主力である4-20mAによる電子式計装へと進化してきた。 1990年代にはフィールドバスに代表されるディジタル技術も計装に取り入れられ,2000年代に入ると,これらは多くのプラントで採用されるようになってきた。
  プロセス計装の進化の中,通信技術はどのように計装に取り入れられたのであろうか? ポイントとなるのが,計装の進化の過程における制御システムの進化である。 電子式計装が普及するに伴い,プラントでのオペレーションの効率化が検討され,1970年代半ばには,分散型制御システム(DCS)が開発された。 これは,従来のシングルループコントローラを採用したパネル計装を飛躍的に改善したもので, 計器室の人員やスペースを大幅に削減するだけではなく,DCS内への通信技術の採用も同時に実現した。
  一方,フィールドに点在する圧力伝送器をはじめとするフィールド機器は,まだまだ従来のアナログ回路を用いたものが主流で, 設置方法や設置環境に留意を払う必要があった。1970年代後半になると,フィールド機器に搭載できる仕様のマイクロプロセッサも開発され, 複雑な演算処理を行う流量計などからマイクロプロセッサの採用が開始された。1982年,Honeywellがスマートトランスミッタと銘打った通信機能を持った圧力伝送器を開発し, いよいよフィールド通信時代の幕開けとなった。

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