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計装Cube57 安全・安定操業へのリスク低減に向けた高度制御の活用


アスペンテックジャパン 西  洋 一/久 保 健 次
2012年1月
キーワード「安全・環境/管理/最適化」

    

 まずはこの場をお借りして,未曾有の災害に被災された方々へのお見舞いを申し上げると共に,全力で復興に努められている皆さんに感謝の意を表したい。
  さて,一般に高度制御と呼ばれる多変数モデル予測制御の適用は,運転の安定化と,省エネ,収益改善に大きな効果が出ていることは広く認識されて来た。弊社においても,既に適用事例は6,000ケースを越えている。全体安定性と経済性の追求の視点から高度制御は,通常機器ごとではなく装置単位での導入が行われ,大型の装置から適用が始まったが,近年のコンピュータ価格の低下と高度制御ツールの進化により,より小型の装置や単独の機器への適用を後押ししている。(図1参照)
  一方で,高度制御は収率アップや省エネ,運転の効率化といった直接の経済的メリットだけでなく,安全運転への寄与,運転ノウハウ蓄積への効果も認識されてきた。そこで本稿では,多くの高度制御が装置全体をカバーするように設計・運用されていることや,運転データの集約管理や課題解決用の仕組みが高度制御パッケージに取り込まれてきたことで,高度制御が安全・安心に向けた運転監視・管理にも有効に活用できる基盤ができたと考えられる。そのポイントに関して,事例を踏まえながら解説したい。

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