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ワイヤレス計装ソリューションおよび適用事例

日本エマソン 橋 本  良
2009年7月
キーワード「無線/伝送/ユビキタス」

1.はじめに

新しいテクノロジーはテクノロジーを具体的にプロセスに実装することによって,初めて新しい価値を生み出すことができると言えよう。プロセスオートメーション分野でも,これまで,新しいテクノロジーが革新的な変化をもたらしてきた。これまでの変化の中で比較的記憶に新しいのは,マイクロプロセッサとディジタル通信の分散制御システムへの導入があげられよう。これにより,フィールドデバイスはインテリジェント化され,プロセス変数だけでなく,機器やプロセスの現在の稼働状況,および,将来の稼働状況についても予測することができるようになり,プラントの状況をより正確に把握する一助となった。新たに収集された情報に基づいて,オペレーションの効率化,安全性の向上,運転コストの低減,停止時間の短縮,変更費用の削減,ビジネスパフォーマンスの段階的変化を実現できるようになった。 しかし,ディジタルプラントの利点を実現した後でも,まだ改善の余白はあり,さらなるレベルまでプラントパフォーマンスを高めることは可能である。採算が合わない,技術的に実用段階でないという理由で生産性を向上する,あるいは保全のコストを削減できる価値ある情報がまだまだあるからと考えられるからだ。たとえば,有害物質の漏洩や放出といった環境問題の原因となり,ペナルティ対象となる事故を事前に発見でき,また機器の寿命に悪影響を与えている,パイプ内の腐食,振動や温度などの変動を特定できたらメリットも大きかろう。オペレータや保全担当者が制御室やメンテナンスショップにいないときでも,プロセス情報や制御情報にアクセスできれば,生産性はどれくらい上がるだろうか。ワイヤレス技術はこの「改善の余白」を埋める可能性を秘めていると言える。


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