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アラームシステムの高度化による 運転支援の進め方

横河電機 小 林 靖 典/長 沼 圭 一
2009年4月
キーワード「運転支援/最適化/管理」

1.はじめに

  生産制御システムに実装されているプロセスアラーム(以下,アラーム)は,プラントの安全を確保するための独立防護層における,第2層および第3層の代表的な対策の1つである。第2層では,正常運転状態からの逸脱を運転員に通知することによって,プラントを正常運転状態に戻すためのアクションを促し,第3層では,緊急事態の手動介入での回避限界を運転員に通知することによって,速やかなアクションを促す。近年ではこの目的に加え,損失回避,品質確保,効率向上といった目的にもアラームは積極的に活用されている。  つまりアラームは,プラントの安全・安定・効率運転にもはや不可欠となっているが,そもそもプロセス変量の変化を通知するものであり,異常運転状態の原因を指し示すものではないため,運転員は発生したアラームを,発生場所,発生順,重要度といったさまざまな切り口で頭の中で絞り込みながら,プラントの物質収支・熱収支等を勘案して原因を特定し,適切な対処を施している。また,わかりきったアラーム(HH発生中のHIなど)や頻発アラームなど,情報価値が低いアラームについては,頭の中で除外して状況を判断している。運転員が持つ,これらのアラーム取捨選択のノウハウを形式知化し,日常業務の中でシステム化することにより蓄積できれば,運転員の作業負荷軽減のみならず,知識継承や安全性・生産性向上の面でその効果は非常に大きい。

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