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無駄の「見える化」から省エネ対策まで実現
−段階的成長が可能な分散型エネルギー管理システム−

横河電機 井 上 賢 一/小 島 靖 広/鈴 木  猛
2007年4月
キーワード「省エネ/計測/監視」

1.はじめに

 改正省エネ法への対応が現場での大きな悩みになってきている。省エネ対策は,エネルギーの無駄と発生条件さえ見つかれば,意外に簡単にできることが多い。このため,無駄の「見える化」が,省エネ活動の最も重要な位置づけを占める。「InfoEnergy」は,無駄の「見える化」のための道具として,高級なシステムと同等の機能を低価格で実現した即戦力の製品である。本稿では,InfoEnergyを用いた省エネ手法について,事例を交えて紹介する。

2.省エネ活動の基本

省エネとは,「生産活動」に比例して,これに必要な「エネルギー」が合理的に消費されるように調整することである。したがって,設備の稼働状況,生産量などの生産活動の指標(生産物や職場に合った指標を選ぶ)と,エネルギー消費量の関係を比較することが,無駄の発見,すなわち「見える化」の基本である。
   この比較方法には,色々な手法があるが,最も簡単な手法は,エネルギーの時系列の変動と,生産活動の指標の変動を同一のグラフ上で比較する手法である。生産活動の指標が落ちてもエネルギー使用量が変わらない場合,そこに無駄が発生していることがわかる。さらに,省エネ法でも推奨されている原単位管理という手法がある。これはエネルギー消費量を,生産活動の指標で「割り算」して求めた「原単位」について,その変動を時系列的に把握し,原単位の「増大」現象から無駄を発見するもので,より直感的な「見える化」が可能である。
  このように無駄を発見したら,次に省エネ対策を行い,その効果を確認し維持管理していく。これらの一連の活動を何度も回していくことによって,大きな省エネ効果を得ることができる。さらに,部分的にはじめた活動を各部署に横展開していくことにより,全体での活動を推進していくことも運用面では重要である。

3.エネルギー管理システム(EMS:Energy Management System)

前述のような無駄の解析やエネルギー使用状況の維持管理を行うための道具は,エネルギー管理システムと呼ばれ,パソコンサーバを用いるものが一般的だった。しかし,高価だったり,難しかったり,長期的な運用が難しかったりと,現場活動にふさわしいものではなかった。特に省エネ活動の第一歩である「現状把握のステップ」を踏み出す時点では,投資対効果の予測は困難で,高額な投資はとてもできないという声が多かった。InfoEnergyはこのようなニーズを踏まえて開発した分散型EMSである。

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