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計装Cube31
計装機器を巡る現場エピソード

編集部
2008年6月号
キーワード「フィールド/経験/トラブルシューティング」

エピソードD流量計測−渦流量計「 振動に注意! 」

 スチームの流量計測においてアンプ一体型の渦流量計を設置していたところ,流れていないのにカウントしてしまっていた。どうやら設置カ所が振動のあったため,センサがその振動を検出してしまったらしい。

●対策

アンプ一体型から別置きのタイプに交換したところ,正確に計測できるようになった。

 渦流量計は渦を発生させる渦発生体の形状・構造,そして渦を検出する方式が技術的な要です。
検出方式は
@渦発生体の側面に生じる交番差圧を渦発生体に設けられたセンサにより直接検出する方式
A渦発生体の側面に生じる交番差圧を渦発生体に設けられた導圧口を介して検出する方式
B渦発生体周りに生じる交番変動流を検出する方式
C渦放出によって渦発生体背面に生じる交番差圧を検出する方式
D後流に形成される渦列を検出する方式
などがあります(@〜Dは表の検出方式に対応)。
 圧電素子による検出は渦発生にともなう応力変化の周波数を検出していますが,配管の振動がゼロ流量時や低流量時に出力エラーを発生することがあります。ポンプ,コンプレッサなどの振動が直接流量計に影響しないような設置場所を選ぶ,あるいは配管振動の減衰機構の設置を行う必要があります。また,当エピソードの場合のように一体型を分離型にすることで耐振性が向上します。最近では振動による出力エラーを防止するオートチューニング機能を搭載した渦流量計もあります。

〈引用・参考文献〉
・横河電機編:「計装メーカが書いたフィールド機器・虎の巻」,工業技術社,H13年
・ 大木眞一:「Q&Aで学ぶ渦流量計−原理から使用上の留意点まで」,『inフィールド』,2002年春号

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