計装Cube30 関連文献
バイオガスプラントにおける PLC計装の活用

コーンズ・エージー 宮田 隆
前澤工業 内澤法孝
日本総合研究所 赤石和幸
オムロン 石山隆史
2008年3月
キーワード「制御/監視/情報化」

1.はじめに

 昨年11月,原油価格は1バレル100ドルに迫るところまで上昇した。近年,ブラジル,ロシア,インド,中国など新興経済諸国における石油需要が急速に伸びてきている。それに対し,原油の産出量は伸びず,将来も安定して石油が確保できるか心理的な不安が世界的に拡がっていた。そこに,アメリカのサブプライム問題が表面化し,投機資金が原油市場に流れ込んだことが原因とされている。
  また,昨年12月,インドネシアのバリ島で第13回国連気象変動枠組み条約締国際会議(COP13)および「京都議定書」第3回締約国会議(COP/MOP3)が開催され,「京都議定書」の第1約束期間が終わる2013年以降の,地球温暖化防止に向けた国際的な取り組みについて協議が行われた。我が国においては,現時点までに1990年比8.1%増加しており,2008年から2012年までの第1約束期間に,温室効果ガスの排出量を1990年比6%削減するという目標達成が危ぶまれている。
  このような状況において,化石燃料から太陽光,風力,バイオマス,生物由来の廃棄物などの再生可能エネルギーへの転換が急務となっている。これらの中で,バイオマスエネルギーが注目されている。
  バイオエネルギーには,トウモロコシやサトウキビなどの食料や飼料を原料に生産されるバイオエタノールなどの“動脈バイオエネルギー”と,廃棄物系のセルロース,廃油から生産されるバイオディーゼル燃料(BDF),バイオガスなどの“静脈バイオエネルギー”の2種類がある。
  食料の多くを輸入に依存している日本にとって,それらを原料とする“動脈バイオエネルギー”は,採算性,国際競争力など,多くの問題を抱えている。一方,“静脈バイオエネルギー”は国際競争に巻き込まれる可能性も少なく,環境保全政策との相乗効果も期待できる。
  “静脈バイオエネルギー”の有効活用と地域コミュニティーとの連携を模索するため,垂水市(鹿児島県)において家畜の糞尿を原料としたバイオガス製造プラントを新設し,燃料化の実証試験を行っている。この実証テストのため,PLC計装によるプラントの自動運転とデータの収集を行っている。


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