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紙パルプ工場における無線技術の活用

王子板紙 横 山  裕/古 井 勝 志
2008年1月
キーワード「無線/通信・伝送」

1.はじめに

 王子板紙鰍ヘ,王子製紙鰍フ段ボール原紙販売部門とグループの板紙メーカである高崎三興梶C中央板紙梶C北陽製紙鰍フ3社の段ボール原紙販売部門を統合した共同販売会社として,2001年7月に営業を開始した。さらに2002年10月には,王子製紙鰍フ段ボール原紙4工場とグループ会社3社を統合することにより,生販一体の板紙メーカとして新たなスタートを切った。
  王子板紙株式会社中津川・恵那工場は,12km程離れた中津川工場と恵那工場とを組織統合したうえで,一体運営を行っている。日本の中心にあたる岐阜県東濃地域に位置しており,地の利を活かして操業を開始して以来,半世紀にわたり段ボール原紙製造一筋に歩んできた。
  恵那工場は横河電機製DCS「CENTUM V」による操業を1985年から行っていた。DCSの老朽化および要員活性化工事にともない,2005年に最新機種である「CENTUM CS3000」への更新を実施した。このスケジュールにあわせ現場レベルでのDCS操作監視環境の実践,および現場操業の効率化を図った。
  当初の計画では,各フロアに簡易操作室を設置し,DCSの操作監視を行うべく有線LANの敷設を検討していたが専用ケーブルの引き込み,各操作室の連携などに設備費が膨大となり,作業性も悪化する懸念が出てきた。そこで,工場内に無線LAN網を構築しワイヤレスでの操業ができないか検討を進め,モバイルDCSの開発導入に至った。また,中津川工場も2006年要員効率化工事にあわせ,「CENTUM CS3000」を原質設備に導入,恵那工場同様に現場での作業性の向上を図った。
  モバイルDCSは無線LAN網の電波範囲内であればタブレットPC,携帯端末よりプラントの操作・監視が可能となるシステムである。これにより,少人数による操業が実現した。しかし,パトロールをはじめとした現場作業での操業者の位置管理ができないという問題が生じたため,横河電機との共同開発により無線端末から操業者の現在地や状態の情報を取得する安全支援システムを導入した。これらのシステムについて紹介する。

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