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食品トレーサビリティシステムの
導入と今後の課題

法政大学 福田 好朗
2004年7月
キーワード「記録/品質管理/監視」

1.はじめに

この数年の間に,食品の安全性と安心にかかわる問題が多数発生し,その対応に食品業界は,追われてきている。食品業界は,従来からHACCP(Hazard Analysis Critical Control Point)やISO9000などを導入して,品質向上,安全性の確保に努めてきている。しかしながら,これらは,生産者,加工者が,自らの生産過程を管理し,食品事故を起こさないようにするためのものであり,生産したものが安全で,安心できるものであるかを消費者に伝えるものではなかった。近年の事故,事件によって,生産者や加工者,流通者は,自らの生産物が安全で安心であるということを,自らが消費者に説明する必要性が出てきている。    これは,生産者や加工者,流通者に対する不信もあるが,多くの国から多くの食材が調達され,加工され,複雑な経路で消費者の手に渡っていく食品チェーン(Food Chain)の複雑さに対する漠とする不安が存在しているためでもある。  このような食品チェーンに対する漠とした不安に対応する一つの方法として,食品チェーンにおけるトレーサビリティシステムが注目されてきている。  筆者は,機械や自動車などの工場の生産管理やロジスティックを専門としているが,その立場から,加工食品のトレーサビリティシステムのプロトタイプの開発,農林水産省の食品トレーサビリティシステムの助成審査や評価,ISOにおけるトレーサビリティシステムの規格作成に関与することになった。  ここでは,これらの経験から,最近のトレーサビリティのシステムの現状と問題点などについて,記述することにする

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