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プラント安全運転と技術伝承・教育へ向けた保守・点検作業支援システムの開発

東洋エンジニアリング 鈴 木  剛
2005/6

キーワード「保全/作業支援」

1.はじめに

 石油精製プラント等の装置産業におけるプラントの安定的運転や安全確保のためには,運転室操作のみならず現場での保守・点検作業という弛みない日常作業の役割も大きいと考えられる。熟練オペレータは,石油精製プラントの機器運転状況だけでなく,気象条件・臭い・音などの情報もプラント運転状況と総合的に関係づけて異常の予兆発見を行っており,このようなマニュアルに表れない作業が安全で安定的な運転に不可欠になっている。ところが,石油業界においては,オイルショック以前に採用した多くのフィールドオペレータが一斉に定年を迎える時期を迎えており,保守・点検作業に係る作業ノウハウの蓄積と伝承が緊急の課題となっている。
 一方,近年多発する産業事故を受けて経済産業省が実施した産業事故調査では,団塊世代の高齢化とともに,中堅・若手層の割合が減少し,保安技能の伝承や安全・保安教育において問題が顕在化してきていることが指摘されている。特に団塊世代の退職ピークとなる2007年以降,技能者不足が深刻化し(2007年問題),保安技能の伝承・教育に対する新たな対策の必要性が謳われている。
 そこで,石油精製プラントを対象に,フィールドオペレータの日常業務である保守・点検作業の内容を自動蓄積する技術を開発し,その中から作業ノウハウが表れた場面を抽出して作業教育に利用できる教育コンテンツを提供することができる技術の開発を行う事業が,経済産業省の委託事業として発足した。そして本事業を(社)人間生活工学研究センターと東洋エンジニアリングが共同で受託し,(独)産業技術総合研究所人間福祉工学研究部門総括研究員・松岡克典氏をプロジェクトリーダとして実施されているので,本稿ではその概要を報告する。

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