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紙パルプ工場におけるモバイル型HMIの導入と現場適応視点

紀州製紙 山 本 裕 蔵
2005/4

キーワード「情報化/通信/伝送」

1.導入の背景

 木材チップから繊維(パルプ)を取り出し白色の紙とするには,漂白する必要があり,当工場では塩素を使用して漂白をしてきたが,環境や人体に与える影響から塩素を使用しない漂白(ECF)設備への改善を計画し,2年間をかけ2004年8月に工事が完了し稼動に入った。  この改造工事を実施するため,1985年頃導入したDCSに追加改造を加え新しい機能を組入れることは難しく,またHMIも当プラントでは2機種の混在となっていたので,オペレータの省人化のためにはHMIの統一が必要であった。
 今回の更新は年間2回の定期修理でコントローラの更新,HMIの更新をする必要があり,ほとんどの場合,プラント停止後5日間ほどで更新を完了し試験後操業部門に引き渡すパターンを繰り返した。コントローラ更新も設備ごとに方法を変え,コントローラ筐体含め全て更新,筐体は既設流用しコントローラを更新,増設設備には伝送で接続等々,コスト,工期により更新の方法を変え実施した。
 各設備共通として,アナログ入出力端子台の経年劣化による信頼性低下を考え全て新しい物に更新することとしたが,当然新しいコントローラの端子台とは合わないこととなった。そこで既設の外線を新しい端子台に合わせるためI/O割付を工夫するが,1〜2割程度,電線の接続延長が必要となった。
 アナログ系は全数接続変えとなるため,チェック,試験に相当の人手が必要となった。このチェック試験には通常,中央操作室1名,現場数名で無線での遣り取りが必要である。計装担当も人手不足で,短期間でのチェックは難しいものとなり,今回現場だけでチェックができる,モバイル型HMIシステムの導入を図った。   

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