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送水ポンプ省エネ制御システムの導入事例とその効果

横河電機 井 上 賢 一
2004/1

キーワード「省エネ/ポンプ/見える化」

1.はじめに

   地球温暖化ガス削減を背景に2003年4月に改正された省エネ法への対応策として,またISO14000の取得後に必要な継続的な改善活動の対応策として,省エネルギーは企業や団体にとって一種の社会的な義務となってきている。さらに近年は,即効力のある経費削減施策としても着目されつつあり,積極的な投資が行われるようになってきている。しかし,大きな効果が期待できたとしても,既存設備を新規に入れ替える大型投資は難しい。無駄を知りつつ,はがゆい思いで旧式設備を管理されている場合が多いことに注目する必要がある。
 そこで,「既存設備を活かしつつ,リスク最小で,簡単に,安価に,しかも高いコスト削減効果のある省エネ施策を取りたい」というニーズを踏まえ,新エネルギー・総合技術開発機構(NEDO)との共同研究(平成12年度〜13年度 稼働時電気損失削減最適制御技術開発)を通して,骨格をなす技術を開発,その後,削減電力量の可視化機能などを追加し,送水ポンプ省エネ制御システム「エコノパイロット」として製品化した。
 エコノパイロットは,現在省エネルギー施策として普及しつつあるインバータによるポンプの回転数制御からさらに一歩進んだ制御を行うことにより,最大90〜60%という大幅な省エネルギーを実現するものである。さらに,既設設備に低リスクで簡単に適用でき,しかも大きなエネルギー削減効果をリアルタイムに確認できるため,高い評価を頂いている。その成果が認められ,省エネルギーセンター主催の「平成14年度省エネ大賞」において資源エネルギー庁長官賞を受賞(2003年2月)した。
 ここでは,エコノパイロットをビルや工場などで使用される空調設備(空調2次ポンプ系)に適用した事例を中心に紹介する。写真1に外観図を示す。

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