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ORiNによる異メーカ・異機種・異世代機器の相互接続とMESとの連携

機械振興協会 木 村 利 明
2006年06月

キーワード「生産情報管理/離散系/工作機械」

1.はじめに

 製品の市場ニーズの多様化と,ライフサイクルの短命化,さらにグローバルなマーケットにおけるビジネスチャンスに対応するため,製造業では,より柔軟でスピーディな生産方式が求められる。また,ビジネスとして製造を行う上で,これらの対応と同時に,工場内の改善活動による利益確保や,企業間が連携して共同受注を行うなどの工夫により,売上の増大を図る必要もある。
 しかし,工場内には,異メーカの工作機械やロボットなどの異機種機器が混在しているにも関わらず,現状の製造用ネットワークの標準技術は機器業界ごとに策定されがちであり,改善活動で必要となる異機種機器からの情報取得が困難である。さらに,個々の機器の情報と,製造実行システム(MES:Manufacturing Execution System)の情報とを関連付けた工場内の情報管理の仕組みや,企業間連携のための情報管理と工場内の情報管理とを接続する仕組みも欠如している。
 そこで,当協会技術研究所では,標準技術間の相互接続や,標準技術の適用範囲を,機器業界の壁を越えて拡大することで,異メーカ・異機種・異世代(新・旧)の機器情報の取り扱いを実現し,さらに機器の情報と製造実行システムの情報とを関連付けて管理して,利用者が改善目的に応じて,自在に情報の取捨選択や構成を変更して活用可能な工場内情報連携環境について研究を行っている。
 本研究では,これまでに,ロボット用の標準技術として策定され,近年OPCなどの他の業界標準との相互接続の仕組みの開発が積極的であるORiN(Open Robot(or Resource) interface for the Network1))に着目し,ORiNをロボットやPLCだけではなく,工作機械に対しても拡張適用した。また,ORiNによる機器情報と製造実行情報とを関連付けて管理可能な工場内情報連携環境を構築した2)。さらに,工場内に数多く存在するネットワークインタフェース未搭載の従来型制御装置を搭載した工作機械や一般機械を,本工場内情報連携環境に接続する方法を開発した3)。
 本報では,工場内情報連携の課題,開発した工場内情報連携環境の概要,およびネットワークインタフェース未搭載機器の接続手法について報告する。

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