OPC実践ガイド
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ネットワークベース生産ソリューションSTARDOM

横河電機

●はじめに

 ブロードバンドやワイヤレス通信の急速な普及の中で,本格的なユビキタス・ネットワーク時代が到来しようとしており,市場要求の変化もますます急速に起こるようになってきた。つまり,瞬時に市場の要求が変わってしまうようなことが日常茶飯事となる。そのため,生産システムについてもこのような市場の変化に柔軟に対応することが必要とされてきている。このようなニーズに対応するには,オープンな情報系の各種ソフトウェアと制御との融合がいかにスムーズに行えるかがポイントとなる。
 以上のような背景から,弊社はネットワーク技術をベースとしたコンポーネント群から,用途に応じて最適な素材を選択してシステムを構築するネットワークベース・コントロール・システム(NCS)というコンセプトを提唱し,このコアとなるコンポーネントを提供するネットワークベース生産ソリューション「STARDOM」を開発した。これらのコンポーネントは,国際標準やデファクトスタンダードを最大限利用し,ネットワーク時代のニーズに対応しており,OPC接続機能はこれらのベース機能として位置付けられている。
 以下,STARDOMの各コンポーネントの特長とOPCの活用方法について解説する。


●自律型コントローラ

 自律型コントローラでは,連続制御とシーケンス制御の融合といったコントローラの基本要素に加え,Javaアプリケーション実行機能を搭載している。
 Javaアプリケーション実行機能では,電子メール発信,FTP,Web発信に対応しており,自律的に情報を発信し,PCに頼らないネットワーク操業を可能とする。

  • 二重化機能,ECCメモリ,RAS機能を装備し,高信頼で堅牢性の高いハードウェア
  • 国際標準規格IEC61131-3に準拠した開発言語

(1)コントローラ用OPCサーバ

 パソコン上で動作するFCN/FCJ用OPCサーバを提供する。これにより,横河電機以外の他社SCADAやDCS,VB,VC++といったアプリケーションから,OPCインタフェースにより容易にデータアクセスが可能となる。たとえば,石油精製などで,コンプレッサ制御等の高速高信頼部をFCNで行い,上位DCSとの接続に本機能を用いると操作監視の一元化ができる。(図1


●生産システム構築ソフトウェア

「ASTMAC VDS」

 ASTMAC VDSは,パソコン上で動作する操作監視ソフトウェアである。各種I/O機器からのデータ収集・保存,グラフィック画面による操業といった従来のSCADA機能に最新のネットワーク技術を取り入れたWebベースHMI/SCADAソフトウェアである。

(1)各種機器や他システムとの接続が容易

 ASTMAC VDSは,自律型コントローラFCN/FCJをはじめ,各社PLC,温調計,電力モニタなど多様な機器を容易にネットワーク統合できる。自律型コントローラFCN/FCJを接続する場合は,ネットワークの二重化も可能である。また,OPCインタフェースもサーバ機能/クライアント機能の両方を備え,生産ライン,製造プロセスのさまざまなアプリケーションに対応する。

●OPC接続による広がり

 ASTMAC VDSは,図2に示すように,OPCクライアント機能とOPCサーバ機能の両方を備えている。

  • OPCクライアント機能:OPCサーバを持つ各社コントローラとの接続が容易になる。
  • OPCサーバ機能:OPCクライアントを持つアプリケーション,特に情報系アプリケーションとの連携が容易になる。横河電機ファミリでは,「Exaquantum」(横河電機製,プラント情報管理システム),「Exapilot」(横河電機製,運転効率向上支援パッケージ)や「PIsystem」(横河情報システムズ製,プラント情報管理システム)との接続実績があり,工場丸ごとオートメーションの1部品として重要な位置を占めている。

注)本文中の製品名および社名は,各社の商標または登録商標である。

問い合わせ先

横河電機株式会社
IA事業部システム事業センターオープンソリューションPMK部
〒180-8750・東京都武蔵野市中町2-9-32
TEL:(0422)52-6375
FAX:(0422)52-5994
E-mail:exasoft@cs.jp.yokogawa.com
URL:http://www.yokogawa.co.jp/sbs