OPC実践ガイド
計装キューブは計装分野の情報を専門に扱うサイトです HOME>OPCソリューション・ガイド

運転効率向上支援パッケージExapilot

横河電機

●概要

 「Exapilot」は,オペレータの運転ノウハウによる手動操作を半自動化または完全自動化する製品として,オペレータや運転スタッフ向けに開発された。手動操作とは,プラントの定常状態,非定常状態におけるオペレータの運転作業のことで,たとえば制御システムへのデータ設定,プロセスデータの監視,現場への作業指示,時間待ち,トラブル時対処などがある。
 Exapilotはそれらの手動操作を,フローチャート形式で記述するだけでシステムを構築することができる。フローチャートは,Exapilotで用意されている開始,終了,条件判断,並列,ケース分岐,計算,タイマなどの単位操作のアイコンをワークシート上に配置/結線し,文法チェックをするだけで完成する。そのフローチャートはそのままの形で実際の運転画面で使用されるので,ロジックの動作が容易に確認できる。また,そのフローチャートは電子化された標準運転手順書としても運用・管理できる。
 ExapilotはWindows(2000,XP)の汎用PC上で動作する。Exapilotは制御システム(DCS,PLC等)とのインタフェースにOPC(OLE for Process Control)を採用しており,OPCサーバ機能を持った制御システムであればメーカを問わずにExapilotを利用することができる。


●仕様

 Exapilotでは,スタートアイコンで始まり,エンドアイコンで終わるひとまとまりのフローチャートを業務と呼んでいる。

  • 最大作成業務数:35個/Exapilotサーバ
  • 最大同時実行業務数:10個/Exapilotサーバ
  • 最大アイコン数:10,000個/業務
  • 最大DCS変数定義数:5,000個/業務

●特長/機能

(1)フローチャート形式でロジックを構築/運転

 Exapilotはロジックをわかりやすいフローチャート形式で構築する。その際,BASIC,C++等のコンピュータ言語は一切使用しないので,誰でも容易に構築,デバック,運用,保守が可能である。さらに,構築したフローチャートそのものを使ってExapilotを運転し,ロジックの進捗状況に対応してフローチャート上のアイコンが色変わりするので,ロジックの動作状況が一目瞭然であり,Exapilotを安心して使える。(図1図2


(2)充実したデバック機能

 実プロセスと完全に遮断された状態で,Exapilot内であらかじめ設定した入力値を使用して運転し,Exapilot内に出力してデバックを行うオフライン運転形式がある。さらに,入力値は実プロセスの値を使用して運転するが,Exapilot内に出力するだけで実プロセスに出力しないでデバックを行う試運転形式がある。

(3)フローチャートのサブルーチン化機能

 作成したフローチャートを再利用したい場合は,簡単にサブルーチン化できるので,構築作業を効率よく行える。さらに,ポンプ起動/停止,コンプレッサ異常監視,SV/MVランピングなどの各種業種で共通的に使用できる約50種類のロジックを標準装備している。

(4)運転中でのロジック制御機能

 Exapilot運転中にロジック内の任意のアイコンを一時停止/スキップさせることが可能であり,実プロセスの状況変化に柔軟に対応できる。

(5)ハイパーリンク機能

 メッセージウィンドから指定されたドキュメント(Word,PowerPoint,MS-Excel等)を開いたり,他のプログラムを起動することが可能である。

(6)豊富なオプション機能

 便利なオプション機能が豊富に用意されている。

  • MS-Excelスプレッドシート入出力
  • 各種データベース(Exaquantum,Oracle, PHD)入出力
  • 電子メール送信
  • メッセージ音声出力
  • MS-Excelスプレッドシートデータ表示
  • ActiveXコンポーネント
  • ユーザ作成プログラム実行

●適用事例(URL参照)

 Exapilotは2000年の発売以来,500近くのシステムが納入され,オペレータの負担削減,誤操作撲滅,プロセス異常の事前予知などが実現されて,プロセス制御の現場に一大革新をもたらしている。

住友化学活、媛工場

塩水を電気分解して苛性ソーダと塩素ガスを製造する電解プラントでの,フィルタ再生時と負荷変更時の塩水流量の自動調整をExapilotが実現した。Exapilot導入前はオペレータがこの塩水流量調整のために1日平均56回もの操作を強いられていたが, Exapilot導入後はオペレータがその作業から完全に解放されたとのことである。

注)
  • 本文中の製品名および社名は,各社の商標または登録商標である。

問い合わせ先

横河電機株式会社
IA事業部PASPMK部
〒180-8750・東京都武蔵野市中町2-9-32
TEL:(0422)52-6375
FAX:(0422)52-5994
E-mail:exasoft@cs.jp.yokogawa.com
URL:http://www.yokogawa.co.jp/sbs