OPC実践ガイド
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情報管理システム PREXION(プレキシオン)

山武

●概要

 「PREXION」は,製造業の操業をつかさどるさまざまな制御システムから製造プロセスデータを自動収集し,そのデータを長期にわたって蓄積・管理し,製造履歴データベースを構築する。
 PREXIONによって収集・管理されている製造プロセスデータは,ネットワークを通じてさまざまな製造業務を行うために,パソコン上で容易に利用できる。たとえば,PREXIONは,ロット単位でのデータ収集や帳票作成,銘柄・品種や運転モードごとの運転解析,ラインや装置ごとのユーティリティ使用量や原単位管理,計器室から離れた事務所や本社からの操業状態の把握を支援する。(図1


●特長

(1)プラント情報化のキーワード

 PREXIONと制御システムとは,業界標準のOPC(OLE for Process Control)で接続される。したがって,OPCサーバが提供されている制御システムとは,当社がインタフェースを提供することなく接続することが可能である。

(2) プラント特性に合わせたデータ・ハンドリング

  1. 定周期でのデータ収集・保存
    定周期で制御システムからタグデータを収集し,タイムスタンプを付加して,リレーショナルデータベース上でヒストリデータとして保存/管理する。
  2. イベントベースでのデータ収集・保存
    ユーザの定義したタイミングで制御システムからタグデータを収集し,リレーショナル・データベース上で保存/管理する。
  3. ロット/バッチ単位でのデータ収集・保存
    ロット/バッチ工程をユーザ定義イベントを用いて設定し,ロット/バッチ単位の実績データをデータベース上に保存/管理する。データは保存/管理されるだけでなくユーザごとの任意のフォーマットで出力することができる。

(3)オープンなデータ利用

 トレンド解析ツールやExcelやAccess,Webブラウザにより,PREXIONのヒストリデータを容易に利用できる。

(4)データ利用者もシステム管理者もカンタン・ラクラク

 PREXIONは,Windowsの操作さえ知っていれば,エンジニアリングからデータ利用,そしてメンテナンスにいたる全ての場面において,非常に容易な操作で扱うことができる。
 ロット実績管理機能を使用することで,工程ごとに収集したデータをロット/バッチごとの実績一覧として表示することができる。実績の中でデータに対し検索をかけて表示することが可能で,蓄積された実績データの中からロットID/バッチID/日付/特定のデータの値などをキーにして目的のデータを簡単に探すことができる。検索され一覧表示されたデータからボタン1つでExcel上に帳票を表示したり,帳票をプリントアウトしたりすることができる。実績データにはネットワーク上のパソコンからもアクセスすることができ,クライアントでデータ表示のフォーマットを保存することができるので,業務に合わせた自由なデータ表示が可能となる。(図2


●適用事例

 ある企業では,離れた工場の生産管理体制を一元化し,ひとつの工場として管理し運営するという取組みが行われた。管理コストのダウンという観点から,両工場を1人で管理しようとしたときにPREXIONが採用された。離れた工場の情報を統合し,ブラウザによる相互のデータ監視を可能にし,さらに別の場所にある本社からデータ解析を行っている。プラント内のさまざまな制御システムから,プロセスデータを定期的に,また情報によってはイベントベースで自動収集して蓄積し,このデータベースの情報を必要なときに目的にあわせてリアルタイムに解析できる。
 従来,こうしたデータの読み取りは熟練技術者の専門分野であったが,現在では誰もが手軽に運転解析データを読みとることができ,生産性向上に役立てている。またデータを分析したグラフなどには問題の原因を特記事項として書き込むことができるので,分析結果の共有や保存に活用できる。たとえば,プラント運転の制御状態は温度をはじめとするイベント値のばらつきで見ることができるが,この標準偏差がデータタグを解析ソフトにドラッグ&ドロップするだけでPREXION上で確認でき,プラントの安定かつ効率的な操業にもっとも適した値を即座に知ることができる。
 このことから数多くの操業メリットが生まれる。一つは生産の増減にあわせた調整もプラントの能力を最大限に活かした高効率運転で行っている点である。さらには,二つの工場でこれらの解析データがイントラネットを介したブラウザで見ることが可能となっており,両工場間の比較が絶えず行えると同時に,両工場の管理職を同時に務める役職者はどちらの工場にいても他工場の状況を確実に把握することが可能となった。
 また,製造事務処理においてもPREXIONは活用されている。プラントデータから日報や月報などの製造事務に必要なデータを集めて業務書類を自動生成して製造事務処理を簡素化している。こうしたデータはイントラネットで配信することもできるので,将来はこうした手法でさらなる省力化と効率化を実現できる。そして同時に,今後,各種データが蓄積されていけば,経営戦略的な分析をリモートで行うことも可能な状況になっている。

注)
  • PREXIONは,山武グループの商標である。
  • Excel,Accessは,米国マイクロソフト社の製品である。

問い合わせ先

株式会社山武 アドバンスオートメーションカンパニー
ソリューションマーケティング部
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