OPC実践ガイド
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各社PLCに対応したデータアクセスサーバ デバイスエクスプローラ

竹菱電機

●概要

 「デバイスエクスプローラ」は,各社のPLC・コントローラに対応したOPCデータアクセスサーバである。Ethernet・シリアルなどさまざまな接続方式やプロトコルをサポートし,OPCデータアクセスの全てのバージョンと互換性を持っている。さらにOPCコンプライアンステストに国内製品として初めて適合し,国内外のインターオペラビリティテストでも高い接続性を証明している。デバイスエクスプローラを使用することで,PLCのメーカやハードウェア構成に依存しない柔軟性の高いシステムが構築できる。(表1)

表1 対応PLC

●特長/機能

(1)OPC-DA全バージョンに対応

 最新のOPC-DA3.0を含むデータアクセスの全バージョンに対応している。(OPC-DA3.00/2.05a/1.0)

(2)高速通信

 PLCごとに通信プロトコルを最適化している。Ethernet通信では10000点/秒の高い性能を発揮する。

(3)データタイプ

 ビット,ワード,ダブルワード,実数,文字型をサポートしている。配列型との組み合わせも可能なため大量データに効率よくアクセスできる。

(4)MELSEC互換の接続設定

 MELSEC版は三菱電機「EZSocket」を使用することで「GX Developer」と同様のアクセス経路や二重化CPUシステムとの接続が可能である。OPCクライアントは二重化CPUシステムの動作状況や接続経路の切り替わりを意識することなく通信ができるので,パソコン+PLCで信頼性の高いシステムが構築できる。

(5)通信の二重化

 複数の通信ポートを割り付けることで,通信の二重化が可能。ケーブル断線などで通信異常が発生すると自動的に通信経路を切り替える。

(6)タグ,デバイスのインポート/エクスポート

 CSV形式によるタグデータのインポート,エクスポートに対応している。EXCELを使用し,タグの一括登録や編集が可能。アイテムの自動登録機能も持っている。

(7)サービス起動に対応

 サービスプログラムとして起動できる。オペレータの不用意な操作によるプログラム終了を防止する。

●適用事例/適用分野

 デバイスエクスプローラは装置組込みシステム,SCADA用通信ドライバ,簡易データ収集などさまざまな用途に適用されている。  装置組込み用途においてOPCクライアントをVB.NET/C#/VC++で開発する場合,OPCのメリットを活かすため,デバイスエクスプローラのタグファイル使用を推奨する。タグファイルはPLC側の入出力,レジスタなどの名称を論理名として置き換えるもので,この機能を使用するとクライアント側は物理名を意識することなくPLCのデバイスにアクセスできる。PLCのメーカ,種類が変わってもクライアントソフトウェアを変更することなくシステムの再構築が可能となり,OPCのメリットを活かした柔軟なシステムが構築できる。また,デバイスエクスプローラはタグデータの工学値変換に対応しているので,アナログユニットから取り込んだデータを温度,流量などの工学値に変換することもできる。
 クライアントソフトがSCADAなど市販パッケージの場合,タグファイルを使用せずに直接PLCのデバイス名(入出力やメモリアドレス)を指定することで通信ドライバとして使用できる。
 簡易データ収集・設定の用途では,製品添付のEXCELアドインマクロを使用することで,PLC内に格納されている稼働データやプロセスデータをプログラムレスでセル上に貼り付けることや,セルのデータを一括ダウンロードすることが可能である。OPCアクセス用の関数マクロを提供しているので,OPCのプログラミング知識がなくてもOPCサーバにアクセスできる。(図12参照)


●さらなる利点

 デバイスエクスプローラは通信処理を高速化するためにさまざまな機能を持っている。
 複数のPLCを接続する場合,非同期更新モードを選択することで,接続先のPLCごとにデータ更新処理を並列に行う。接続台数が増加しても送受信のレスポンスが低下しない。また一部のノードで電源断などの通信エラーが発生しても,他ノードに影響を及ぼすことなく通信が継続できる。さらに高速レスポンスが必要な場合は,スレッド優先設定を変更することで他のプロセスより優先度を上げて動作させることが可能である。
 また,シミュレーション機能を使用すると,PLCを接続しなくても擬似的にデータを発生させることが可能となる。データは,ランダム,インクリメントなど4種類のパターンをサポートしている。共有メモリ型を指定すると,複数クライアントでタグを共有でき,実機のPLCやコントローラなしでプログラム開発が可能となる。シミュレーション機能はタグ単位で設定できるので,段階的にシステムを立ち上げる場合,導入当初は一部のタグをシミュレーションモードに設定し,PLC設置後にシミュレーションを解除することで,システムの早期立ち上げが実現できる。

問い合わせ先

竹菱電機株式会社
制御技術部
〒615-8501
京都市右京区西京極豆田町29
TEL:(075)325-2172
FAX:(075)325-2273
E-mail:fa-support@takebishi.co.jp
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