OPC実践ガイド
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高性能OPCサーバFA-Server4.0

ロボティクスウェア

●概要

 「FA-Server」は,70機種相当のPLC接続に対応したOPCサーバである。1ライセンスで複数台のPLCとの並列同時接続が可能であり,高速かつ高い信頼性を提供する通信機能の実現を目指して開発された高性能な通信サーバソフトである。また,単なる通信サーバとしての機能提供のみならず,配列タグによる高速一括書き込みや,PLC二重化通信への対応,タグ値のフィルタ機能(工業値変換等),一覧形式でのタグ値のモニタリング機能など,利用価値の高い便利な機能を兼ね備えている。単一PLCによるシステム構成のほか,たとえば複数かつ異機種のPLCが混在するような大規模なシステム構成などでも大きな威力を発揮する。(表1参照)


表1 仕様

●特徴/機能

(1)70機種のPLCと接続が可能

 三菱電機,オムロン,横河電機,富士電機など70機種相当のPLC通信ドライバを内蔵しており,1ライセンスで各PLCとの同時接続が可能である。

(2)通信インタフェース

 OPC,SuiteLink(InTouch専用通信プロトコル),DDE,IPLinkなど,多彩な通信プロトコルに対応している。これらのインタフェースは同時に利用可能であり,OPCでSCADAと接続しながらIPLinkでVBアプリと繋ぐといったゲートウェイ的な運用も可能。

(3)高速な一括書き込み

 配列タグの利用により,1000ワード相当(16000ビット相当)の信号数であれば100ミリ秒以内でPLCに書き込むことが可能。たとえば,大量なレシピ情報を一括でPLCに書き込みたい場合などに威力を発揮する。

(4)通信障害時のリカバリ処理

 PLC二重化通信への対応のほか,通信障害が発生した際のリカバリ処理設定において,自動復帰時のシステム的な振る舞いに対する詳細な動作設定が可能である(復帰までの再接続周期や,通信先の自動切換え等)。

(5)仮想デバイス

 FA-Serverでは,仮想のデバイス空間を持つことができる。サーバメモリ上にPLCデバイスのようなアドレス空間を持つことで,仮想デバイス経由による複数クライアント間のデータ共有などが可能となる。

(6)フィルタ機能

 タグに対するフィルタリング機能の利用により,通信サーバのレイヤでの値編集が可能である。工業値変換やスケーリングなどの処理をサーバ側で吸収し,各クライアントは収集値をそのまま値表示などに用いることができる。

●適用事例/適用分野

(1)SCADAとの接続(図1

 FA-ServerとSCADAパッケージを通信接続する場合,OPCクライアントとして規格準拠している一般的なSCADAパッケージであれば,OPC接続により簡単に繋ぐことができる。OPCクライアント以外にも,DDEによるクライアント接続や,Excelとのデータ連携も可能である。また,単純にPLCとの通信サーバとして動作させるケース以外にも,異なるSCADAパッケージが混在するシステム構成などで,SCADA間でのデータ共有をFA-Serverの仮想デバイス経由によって実現するなど,ゲートウェイ的に利用することも可能である。


(2)InTouchとの接続(図2

 FA-ServerはSuiteLinkに対応している。SuiteLinkは「InTouch」専用の通信プロトコルであり,SCADAパッケージにInTouchを用いる場合に利用が可能で,I/Oサーバと接続する場合と同等の設定方法でInTouchと簡単に接続できる。また,FA-Serverを通信機能として利用するだけではなく,FA-Serverの仮想デバイスを利用した複数クライアント間でのデータ共有を行いたい場合や,異機種PLCとの通信をそれぞれの専用I/Oサーバで行うのではなく,FA-Serverによる複数台同時接続により通信サーバを一本化したい場合(つまり,複数のI/Oサーバを動かす必要がなくなる)といったニーズにも対応する。


(3)VisualBasicアプリとの接続(図3

 FA-Serverは「VisualBasic」アプリとの連携も可能である。IPLinkはFAシリーズ専用の通信プロトコルで,TCP/IPベースの非常に軽いプロトコルである。FA-Serverに同梱されているIPLink通信コンポーネントの利用により,VBやVC++などの開発アプリケーションからの高速な通信接続を容易に実現することができる。たとえば,PLCとの通信全般をFA-Serverが受け持ち,監視画面表示全般はSCADAパッケージ側で行い,大容量のレシピ情報の管理とPLCへの高速一括書き込み部分をVBアプリによって作り込むといったような,効率的で柔軟なシステム構築が可能である。


問い合わせ先

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