OPC実践ガイド
計装キューブは計装分野の情報を専門に扱うサイトです HOME>OPCソリューション・ガイド

国産SCADAパッケージFA-Panel4.0

ロボティクスウェア

●概要

 「FA-Panel」は,次世代のSCADA/HMIシステムを構築するために開発された,国産のOPCクライアント・パッケージソフトである。独自のグラフィック作画ツールを用いた開発スタイルで,基本パーツやグラフィック部品の利用により,グラフィック画面,アラーム画面,トレンド画面などの高品位な監視画面を短期間で開発することができる。また,インターネット接続を含むネットワーク構成の豊富なバリエーションにより,他アプリケーションとのシームレスな接続が可能である。さらに,FA-PanelにはPLC70機種相当の通信ドライバが内蔵されており,OPCサーバを経由しないでPLCとのダイレクトな接続を行うことも可能である。(表1参照)

表1 仕様

●特長/機能

(1)グラフィック画面

 開発作業は専用のグラフィック作画ツールから行う。標準で用意されている各種部品(2Dシェイプ,グラフィック部品,各種コントロール)の利用により,高品位なグラフィック画面を短期間で開発できる。

(2)多彩な標準機能

 グラフィック表示機能に加え,ロギング機能,アラーム機能(サマリ,ヒストリ),トレンドグラフ機能,レポート機能など,SCADAとして必要となる各種機能を標準で装備している。特にロギングは,100ミリ秒以内に1000ワードの高速ロギングが行える。

(3)通信インタフェース

 OPC,SuiteLink(InTouch),DDE,IPLinkなど,多彩な通信プロトコルに対応している。また,PLC70機種相当の通信ドライバを内蔵しており,対応機種であれば通信サーバなしでPLCとの接続が可能である。

(4)インターネット対応

 LAN環境でのランタイム画面表示のほか,Webブラウザによる画面表示もできる。インターネット・イントラネット環境下での,クライアント(Webブラウザ)からの遠隔監視が可能である。

(5)ロジック実装が可能

 タグ値の変化,定周期,定時刻などをトリガとして,ロガー,タグ値編集,スクリプト実行,SQL実行,他アプリケーション起動などのさまざまなイベント処理の実行が可能である。

(6)ライセンス体系

 FA-Panelは従来製品のような「タグ数」によるライセンス管理ではなく,「クライアント数」によるライセンスとなっている。各ライセンスとも,接続できるPLC台数,利用できるタグ数などに制限はない。

●適用事例/適用分野

(1)タイヤ生産ライン監視(図1

 タイヤ生産ライン(ゴム成型ライン)における監視制御システムへの適用事例である。このシステムの監視対象設備は,タイヤの原料となるゴムコンパウンドの押出し機(EXTRUDER),押し出されたコンパウンドの冷却・搬送ライン,コンパウンドをタイヤの形に成型する加硫機などの組み合わせによって構成される生産ラインである。
 SCADAシステムとして実現した機能としては,グラフィック画面による設備監視,履歴トレンドグラフ表示,アラーミング,運転レシピ情報管理・PLCダウンロード,データロギング,生産レポート集計・Excel帳票自動生成などの下位側機能のほか,生産管理部門管轄の上位生産管理システムとの連携処理(DB経由)も実現している。


(2)薬液供給設備監視(図2

 半導体生産における,ウェハ洗浄装置への薬液供給設備の監視システムにFA-Panelを適用した事例である。ウェハの生産過程における工程の各局面では,さまざまな化学薬液を用いた加工や洗浄が行われる。それらのほとんどの原液は高濃度な劇薬であるため,目的と用途に合わせて供給設備側で一定濃度に希釈した上で利用側設備に供給する。
 画面上での主な監視操作項目としては,薬液タンク監視(濃度,レベル,内圧),バルブ監視/操作,ポンプ監視/操作,液漏れ監視などが挙げられ,これらのグラフィック画面表示のほか,トレンドグラフ表示やアラーミングなども行う。なお,ループ制御パラメータなどの編集画面については,パスワード機能による編集保護を実現している。


(3)発電設備監視(図3

 発電設備(タービン,コンプレッサ,ボイラなど)における,プロセス監視制御システムへのFA-Panelの適用事例である。ローカル制御盤のHMIとして,工業用タッチパネルなどの専用機器を用いて組み込み実装し,ローカルパネルからの設備操作・運転状況監視を行う。ディジタルガバナ設備,アンチサージ設備,軸モニタリング設備などの信号をPLC経由で収集し,プロセス監視画面,軸・振動・温度モニタリング画面,起動条件確認画面などによるグラフィック画面表示を行うとともに,高速ロギングを伴う履歴トレンドグラフ表示,PIDパラメータ設定,アラーム監視などを実現している。また,アラーム閾値などの各種設定情報を画面から編集することも可能としている。

問い合わせ先

株式会社ロボティクスウェア
〒340-0217・埼玉県北葛飾郡鷺宮町鷺宮2-2-20
TEL:(0480)58-5733 FAX:(0480)58-5735
E-mail:miyazaki@roboticsware.co.jp
URL:http://www.roboticsware.co.jp