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Cubeインタビュー:OPC協議会に聞く
OPCは一度使うとやめられない

 OPCはエンドユーザに認知されているのだろうか。
すでに5,6年前から,制御システムの中にOPCが組み込まれ始めているのを,ご存じであろうか。
OPC(OLE for process control)は当初,その名の通り制御層データの取扱いを容易するためのオブジェクト化提案として,現場の情報の共有化,シングルウィンドウ化の要求の中でシステムの中に静かに浸透していった。そして現在,制御システムがMESと融合しようとする中で,OPCはその仕様を拡大し,システムエンジニアリングする上で欠かせないスタンダードへのベクトルを獲得しつつある。

●OPCの普及に弾みがついてきた


写真 村上さん

―当社では2年程前,月刊「計装」増刊号として『まるごと一冊OPC』を出しましたけれども,その頃のOPCの取り上げ方はベンダ中心で,OPC情報をもっているエンドユーザの話は聞かなかった。しかし,この1年ぐらいは,特に化学会社でMES構築を進めようと考えているところでは,OPCについてスタディし始めているのが現状ではないかと思います。
 そこで,インタビュー最初のテーマは,この1年でOPCがユーザの言葉にのぼりはじめましたが,OPC-Jとしては自分たちの活動にどういう評価を持っているのかということからお聞きしたい。

村上 OPCはシステムのインタフェースとして組み込まれているものですから,運用している方々は気にせず,知らない内に使われていたというのが実態でした。しかし最近はエンドユーザもOPCとは「何」と気にし始めているのは事実です。そこで,聞かれたエンジニアリング会社が説明するのに,部長さんクラスですと日常の中でOPCなどという言葉は使っていないですから,「なんだそれ」と課長さんとかスタッフに聞くわけですよね。そうすると課長さんクラスではOPCというと中のスペックを説明するというところまできていますけど,技術に関してはどうなのかエンドユーザ,エンジニアリング会社でもまだ浸透していない。そういった意味では知らなきゃいけない,勉強しなければいけないという状況だと思います。


写真 小倉さん
小倉 工場の中では,1社の製品だけでなくサードパーティ製品とかその他の製品がいろいろ集められて使われていて,エンジニアリング会社が一生懸命つなごうとしてインテグレーションしてきましたが,この頃はOPCを使えば簡単につながるじゃないか。そうことで普及してきている。ただ,先ほど村上さんがおっしゃったように,お客さんが知らないうちに使われてきていた。それが今は,ユーザさんの方もだんだん気づいていって,他社製品のソフト,ハードがOPCを使えばつなげるというのがだんだん分かってきた。実は5,6年以上も前からOPCは使われているのだけど,充分ユーザには知られていなかった。それがだんだん表に見えてきた。

村上 OPCで異なるベンダ製品をつなぐ場合に,ベンダの方で用意している口があればそれにアクセスするだけで済んでしまいます。決まり決まった確認テストをすればいいわけで,実際に中間ユーザがOPCを経験すると,その使い勝手良さで自分の仕事の効率,そういう利便性の良さを感じ,次も「OPCにしてよ」という話が出てくる。そして,その話をエンドユーザの方にする。エンドユーザの側でも色んなスペックを決めていくエンジニア,例えば生産技術エンジニアとかいますし,装置ベンダでも,色々なベンダの製品を組み合わせて大きな装置を作るというデザイナもいて,一回使ってみると,次も使いたいということになります。


写真 白井さん
― エンドユーザにとっては,コスト低減につながると思うのですが,業種としては。

白井 エンジニアリングコストが低減されるだけでなく,エンドユーザはチョイスの幅が広がります。OPCを搭載しているモノであれば,つながるという安心感があります。その中で選ぶことができます。

村上 5年前はプラント系だけに固まっていたのですが,最近は自動車系や,ビル関係にも広がってきています。ですからOPCのユーザ業種は,化学系,パルプ系,電力系,ユーティリティ関係を扱っているエンジ会社,それからビルオートメーションと割と広がりが早くなってきています。


●OPCはたくさんの仕様をもっている


写真 原さん

―最近,ユーザ現場では「見える化」という課題に対して,OPCのXML仕様が随分役に立ちそうだなという話が出てきています。ちょっとこの間調べましたら,OPCの仕様というのが沢山あるのですよね。I/Oのレベルから,インターネットのすぐそばのレベルまでありますから,ユーザの方でもどれがどれと分からないのではないかと思いますので,その辺を分かりやすくお願いします。

原 確かに細かくいっぱいあるのですけど,大きく分けて考えれば,まずDA(OPC Data Access)というのがあり,これは単純にデータアクセスの略で,要はカレント値(現在値)をアクセスするための共通的なインタフェースです。
 それから,イベント的に発生する例えばアラームとか,そのためにAE(Alarms and Events)とうのがあります。
 もう一つあるのがトレンド的ないわゆるヒストリカルデータで,カレント値を逐次貯めていてそれを取り出すのがHDA(Historical Data Access)です。
 大きく分けてデータの種類によって3つに分かれると考えてもらえばいいです。確かに製品としてどこのベンダもこの3つを用意しているかというと,それはDAが一番多いですね。
 OPCを使っている装置,DCSとか,ある程度ちゃんとした管理ができている場合にはAEとかHDAを用意しているところがあります。ただ,PLCだけを販売しているベンダがいて,それをHMIとつなぐために,共通のインタフェースを用意したい場合にはDAしか作り得ないのです。だから,当然PLCを持っている会社はOPC対応のソフトウェアを作るといったら,DAしかあり得ないのです。PLCの中のいろいろデータ,ばらばらにあるレジスタ上にあるデータにどういう意味づけをしてこれをアラームとして扱うかということをやるのはその上の層なので,上の層ではじめてAEとうのが出てくる。要はベンダが持っているソフトウェア,装置の適材適所になっているインタフェースの仕様があるので,それに対応した製品をそれぞれのベンダが用意している。だから,下のものというのは沢山ありますから,当然DAを持っている会社が多いですし,上に行けば行くほど,製品は少なくなってきますし,持っている会社も少なくなります。
 DA,HDA,AEはあくまでもマイクロソフトのCOM,DCOMと言われる技術によって作られたものですから,やはりイントラネットが中心なっています。当然,今の仕様を見ていただければ分かるように自分の工場内だけの話です。
 しかし,各国各拠点に工場があり,どう生産を世界レベルで管理していこうかということになると,やはりインターネットの世界に出ていかざるをえなくなります。そうすると,COMとかDCOMとかではインターネットの世界のプロトコルではありませんから,その世界に出ていくために出てきたのがXMLという仕様です。OPC-DAのXML対応で,先ほどいったデータアクセスといったところだけをXMLを使った対応にしたのがXML-DAというのがあります。つぎにヒストリカルとか,アラーム&イベントもXML対応にしていこうという話になってきています。

村上 要は使う目的,欲しいというニーズに対応してスペックが当然違ってくるのですよね。そういう意味では現場の人がデバイスの情報を上げるというスペックになるとDAになるし,そこからMESの世界までに入っていくといろいろ必要になってきます。今まではデバイスのところから一つコントロールか,監視するところまでがOPCの主流だったんですけど,ニーズが広がってきたものですからMESの世界に入り込んでいるのです。
 MESに入るとMES特有の仕様が必要になってきます。そこに,ヒストリカル,トレンドのデータを送るとか,右から左にパスするとかをそれぞれのアプリケーションとか,MESが持っているバッチとか,スケジューラとか色んな機能のところにつながっていく状態が必要になります。ですから,仕様が違うのです。その世界がオブジェクトベースで扱う世界がニーズとして出てきました。じゃあ,そのオブジェクトに対応した構造化というのを考えようという話になってきて,Unified Architectureという発想が出てきました。

白井 今まではデータをあっちからこっちの場所に移すだけで良かったのですが,今度はこっちにも機能があり,あっちにも機能があり,それがお互いに連携しながら動かなければいけない。その時に情報をやり取りするわけですから,データというよりも情報をやり取りしたい。その時にOPC-UAというのがあります。


写真 小田さん
―UAは何の略ですか,こんど発刊されたOPCガイドにはUAは仕様として載っていないのですが。

小田 Unified Architectureの略で,今までDA,AEと色々あったのですけど,まとめて一つのオブジェクトにして,オブジェクトにアクセスするとデータも取れる,イベントも取れる…

白井 UAのレベルになって初めて,SAPのようなERPのベンダも興味を示し始めました。今まではOPCは制御層で完全につぶつぶのデータをやり取りしている専門の世界でしたが,経営情報の間でもやり取りできるなと,彼らも気づいてきていて,OPCの世界に接近していて,お互いに相互乗り入れしようとなってきています。

―そうしますとセキュリティが問題となってきますが。

小田 最初,OPCはデータ交換ができるということがメインでしたから,セキュリティは後づけの感じで進められました。OPC-Securityという仕様もあるのですが,「これを使えばセキュリティが実現できますよ」という程度で,必須というわけではなかった。

―OPCにセキュリティという仕様がありますが,あれはDAのレベルのセキュリティなのですか。

小田 そうです。UAの仕様書の中にセキュリティという章を起こして,ユーザ認証をどうするとか,認証用の信用情報をどう受け渡するのかなど,きちんと定義しようとしています。

白井 セキュリティは外付けでやるのではなく,組み込み(ビルトイン)にしているわけです。仕様の中に。

―それでユーザは安心しますかね。

村上 工場の中でのセキュリティになってくると,まずは制御のネットワークの中でのセキュリティのレベルと,情報系のセキュリティのレベルと,もう一つはインターネットが絡んだところのセキュリティがあると思います。
 セキュリティといっても,それぞれのドメインによって求められるレベルが違います。それと運用の環境の条件も違います。制御のレベルのセキュリティというのは分かり易く言えばクリーンルーム(無菌室)の中に入っているようなイメージ,情報系というのはクリーンルームでは数字が少しダウンしていますが,外気とはまた違う。インターネットはもう外気です。そういうように,それぞれに適応したセキュリティというのをスペック上決めていく必要が出てきます。

―それはもうOPCの範囲ではない?

村上 OPCの範囲もあるし,それ以外の範囲も考えてセキュリティを考えていかなければならない。

白井 「それだけではユーザは安心しません」というのはその通りで,セキュリティには際限がありません。いろいろなレベルで考えていく必要があります。一番上は運用,お客様がそのサイトでどういうセキュリティの考えを持ちますか,という検討から始まります。次に、ファイヤウォールとかで物理的なセキュリティをどう守るか,また各機器がどういうセキュリティ機能を備えるべきかと続きます。今OPCが言っているのは、通信プロトコルのレベルでのセキュリティのビルトインについてです。
 今まではファイヤウォールさえ付ければいいじゃないかという簡単なことを言っていましたが,最早それだけでは不十分で、機器や通信プロトコルに組み込まれたセキュリティ,そして物理的なセキュリティ対策,さらにはポリシーの整備も行う。
 いずれにしても、OPCの中でセキュリティを確保するだけでなく、各レベルでそれぞれのセキュリティ対策を考えていかないと,お客様の満足できるものはできません。

小田 そういう階層でOPCが使われるためにはOPCの中にセキュリティの仕組みが組み込まれていないといけないということなのです。

●OPCのベンダ環境は


写真 田辺さん

―最後にインターオペラビリティの認証を受けたものがOPC製品ということになるということだと思うのですけど,それはOPC Foundation,OPC-J,日本製品はどこで受けるのですか。

田辺 2つあります。まずOPC Foundationのサイトにあるテストで確認をしています。そのテストをしてエラーが出なければ,インタオペラビリティテストに合格したということになりますので,その結果合格したか,エラーがあったかを自己宣言して,認証を得るというのが一つです。それは用意されたテストを実行してその結果,インタフェースが正しく実装されているかどうかということを確認するだけです。実際にAとBをつないで,どうかという確認ではない。
 もう一つは,OPC-Jの中でインターオペラビリティワークショップで年に1回やっています。

― OPCというのは基本的にはマルチベンダで,OPC会員になってOPCの認証をとれば,つながるという話ですよね。会員にならないと認証を受けられないとなると,会員を増やさなくてはならい。48社というのはちょっと少ないような気がしますが。

田辺 OPC製品を作ろうというベンダが48社ですから,必ずしも少ないということではないと思います。

小倉 48社であっても製品自体は48ではなく,SCADAのメーカさんとか色んな業種によって必要なOPC製品が変わってくる。選択するには充分の製品が市場にあります。

田辺 会員規約の判断の問題で,例えば横河電機さんが入っておれば,横河電機の100%子会社も全部入っていることになるのです。そういう会員規約になっていますので,かなり上の方で入っていれば,だいぶ包含している話になります。もちろんグループの下の会社が入ってもかまわない。自由に登録する会社で選択できるようになっています。

―さきほど自己紹介で,OPC対応製品を作っていないとのことでしたけれど,三菱電機さんのベンダとしての戦略の教えてください。

小倉 OPCのパッケージソフトウェアがないということで,接続するハードウェアはあります。シーケンサ、NCなどがハードウェアになり,これらに接続でする当社純正のOPCサーバは、パッケージ製品としては日本国内にはないということです。但し、OPCサーバーをソフトウェアメーカさんに作っていただいているので,当社のFA製品とつながるOPCサーバは、複数あります。当社でOPCサーバを作るとなると、おのずと製品種類に限界がある。それよりもOPCのサーバの核となる部分,ミドルウェアと言っていますが,FA製品とWindowsのつなぎの部分をソフトウェアメーカさんに開示し使って頂く事で,その上で動作するWindowsアプリケーションは、様々な種類が出てくる。製品のバリエーションを増やすために三菱の製品とつながる製品を世の中に出してもう。そのためにミドルウェアを出して作っていただいているというスタンスです。

―オムロンさんではパートナーシップと言う形で行っていますが。いま,小倉さんがおっしゃったようなことなのですか。

田辺 小倉さんがおっしゃったのはですね。例えばオムロンがオムロンブランドでOPCサーバを出すとしたら,オムロン製品とつながるOPCサーバしか出さないですね。三菱さんや東芝さんとつながるOPCサーバを出すことはオムロンとしては絶対ないです。これを第3のソフトベンダにお願いすれば,オムロンともつながる,三菱さんともつながる,東芝さんともつながるというOPCサーバが作れるということなのです。お客様はどっちがうれしいかというと,後者の方がうれしいですよね。それを三菱さんは戦略としてとられているわけです。オムロンはオムロンオリジナルも出していますし,合わさっているものもパートナーにお願いしています。

白井 今,世の中のサーバメーカには、多くの会社の製品をサポートするOPCサーバ製品を出しているところがあります。そういうOPCサーバを使えば,例えば横河電機と三菱電機が直接タイアップしなくても、MELSECとCENTUMをつなげるというようなことができます。

● OPCは「見える化」にどう役立つのか

村上 ユーザは今,少子化とか,技術伝承とか,現場の生産効率など,どう対処したらいいのかというソリューションを求めています。それをどのように解決しようかという時に,出てくる一つのキーワードとして「見える化」というのがあります。「見える化」というのはそれぞれの仕事(ミッション)の中での本当のノウハウをいかにしてもっと活用していこうかという考え方と,もう一つは現場の情報をいかにして,自分たちの仕事の中にリアルにしかも効率よく持ってくるか。
 その中でOPCというものの技術に注目されている。なぜかというと,自分たちが仕事をする上で,扱う製品,設備,生産システムそのものは実際見たらマルチベンダの状態なのです。一つのベンダだけで全部やっていれば話は別なのですけど,それを全部つなげて自分のところに全部情報を取ってこうようと思ったら,一つのマルチベンダ対応のOPCインタフェースに救いを求める状態になってきているとうところで着目されています。

―ユーザの現場では,機械や電気,計装とでは言語が違うと昔から言われています。形態が全然違うものが工場の中で一緒になっているわけです。それをMESとしてまとめていく,そこにもOPCは威力を発揮するのですか。

白井 例えばですね。操業する人でしたら,今まではDCSやPLCのところだけを見ていればよかったのですが,実際には今,保全の作業とか,設備管理とかとだんだん一緒になってきています。操業する人,あるいは保全をする人も,コントローラから出てくるアラームやイベントみたいなものを一緒に見た方がいい場合がある。そういうことによって,どうことが実際に運転で起こっていて,だから,こういう機器が故障しかけている,あるいはちょっと調子悪くなっていることが分かる。今までだったらDCSだったらDCS,PLCだったらPLCだけを見ていれば良かったけれども,横の機械も一緒に見ていったらいいよね,とうのが「見える化」をする時に重要だと思うのです。そういう違うシステムをつなぐ時に専用の通信を張るのではなくて,OPCでさっとつなぐということです。

―OPCというのはOLE for process controlですが,もうすでにそれを脱しているということですね。

村上 今はOはOpennessとか変わってきています。

―名称が変わった?

白井 時代とともに新しい定義をするようになりました。一つにはオープンネス・プロダクティビティ・コネクタビリティとういのがあります。

原 今,12,3種類あります。Foundationでもそんな気持ちでいます。今,言ったような色んな言い方で,色々なとらえ方ができるようなOPCを目指しているみたいで。

村上 なぜ,そういう風になってきたかというと,ニーズが多様化してしまっている。ユーザさんでも色んな部署,品質管理・保証,設備保全,そういったところが要求することが多様化している。それに対応すると,どうしても彼らに知ってもらうためには名前を変えていったほうが分かり易いというところで,そこで今までのOPCという頭文字を生かして変わってきた。

―Oも,Pも,Cも変わってきた。プロセスコントロールだけじゃないのですね。
そうすると,機械系のベンダ,電気系のベンダとか,そういったところにもOPCを広げていかなければならない。

村上 今の話で,ポイントなのは今まで装置ベンダは装置そのものだけを考えていればよかった。ところが先ほどのように,色んな形で作られていく製品のスピードアップとか,管理,生産稼働とか色んなことをやらなければならない。そうなるとネットワークで装置をつなげて,いかにして装置をお守りするか,もっと効率よく使うか,といった色んな要求をこなさなくてはならない。そういった時に装置の上側からのアプリケーションでいろいろな装置を見なければならない。その装置を見たときもマルチベンダなのですよね。その時にOPCという話が必要になってきていることに気づきはじめている装置ベンダも増えてきています。

田辺 実際,具体的にロボットの標準化のORiN協議会がありますが,OPCはそこと連携して仕様を交換することも始めています。

村上 だからOPCのアプリケーションでロボットともつながる。それから,システムともつながるとう風になってきています。やはり,ニーズが多様化しているから,そうせざるを得ない。エンドユーザは自分たちの仕事をこなそうと思ったら,最終的にOPCを活用した方が効率がいい,結果的にHappyだということだと思うのです。それでOPCがすごく持ち上げられているところだと思います。

【インタビュー 終】

〈インタビュー参加者自己紹介〉

  • デジタル 村上 正志
    デジタルの村上です。OPCの中ではユーザ交流部会の部会長をやっています。ユーザ交流部会では何をしているかというと,ユーザ(実際にOPCを使ってシステム構築をしているエンジニアリング,装置の上で計装関連の設計を行っている方々,エンドユーザ)とOPC-J,OPC Foundationとのインタフェース的な役割をしています。具体的には,ユーザの声をマーケティング情報としてOPC-J,OPC Foundationに伝え,またOPC-Jからユーザに具体的なQ&Aの回答のインフォメーションを伝えるとう役割を担っています。普及部会の役割とは違いまして,ある程度個別に対応しているというポジションです。デジタルの中では企画本部・事業企画部の中でVEC(バーチャル・エンジニアリング・カンパニー)という会の事務局を担当しています。その中でも実際にユーザ様とのコミュニケーションが主流の仕事になっています。ニーズやマーケティングを扱っていることとダブってOPC-Jの中で担当させていただいております。
  • 三菱電機 開発部 小倉 雄一郎
    OPC-Jの普及部会長をやっています三菱電機の小倉と申します。三菱電機ではPLC(シーケンサ)のソフトウェアの開発を行っています。当社ではOPC製品を持っておりませんが,当社製品用のミドルウェアをソフトウェアメーカさん(お客様)に出して,OPC製品を作っていただくというスタンスでOPCに参加させていただいています。先ほど,代表幹事も言われましたが,フィールド分野とMES、ERPを挟んで,OA系には今まで接続されていなかったのですが,そこを簡潔につながるような仕組みを考えるような部署におります。
  • 横河電機 IA事業部 白井 俊明
    横河電機の白井と申します。OPCでは代表幹事で,OPC Foundation の理事も務めています。横河電機ではDCSなどIAシステム事業を担当していますが、OPCやフィールドバスを始めとしてネットワークのインターオペラビリティが非常に重要なテーマになっています。OPCは制御層でインタオペレビリティを実現する規格として広く普及してきましたが,次は生産管理や設備管理などいわゆるMES層に対象を広げていくと考えており、これからますます重要度が高まるとの認識で取り組んでおります。
  • 東芝 計測制御機器部 原 秀之
    東芝の原と申します。OPCでは技術部会で部会長をやらさせていただいております。技術部会というところは基本的にはOPCの技術を日本の中でいかに広げていくか,日本の中のさまざまなベンダにOPC製品をいかに作っていただくかということのための道すじを作っていくような役割です。それから,新しい仕様が米国(Foundation)で立案されますと,日本からの意見を言って,仕様に盛り組んでいただくようにやっていくことを行っています。そうは言っても技術の元は米国のOPC Foundationで決めることが多いですから,今までのOPCの仕様を見てもわかるとおり,最初はマイクロソフトのCOM,DCOMの技術をベースにして作り上げたものですから,最初はこのCOM,DCOMの概念が日本の中で全くわかってもらえなかった。そこをいかにわかっていただくか,その技術がどれほどすばらしいものかということでサンプルを作ったり,そうことを中心にして活動を行っています。技術部会はOPCに参加している企業の中から技術の人間を一人,二人選んでいただいて,技術の活動をしていただくということで,月に1回幹事会と同じような形で部会を開いて,仕様の解釈から始まってサンプルの作成を中心にやっています。会社の仕事は東芝の統合コントローラのソフトウェアの開発,コントローラとHMIをどうやってつないでいくかなどのとりまとめをやっています。
  • 横河電機 IA事業部 小田 信二
    横河電機の小田と申します。OPC Foundationの中ではテクニカルアドバイザという形で参加させていただいております。6月まで3年間米国に滞在しておりまして,その間OPC Foundationの方のTechnical Steering Committee (TSC)のメンバーとして参加したり,OPCの技術のワーキンググループに参加したり,その米国で行われている内容を日本に伝えるということを主としてやっていました。いま,原さんのお話がありましたけれども,OPCはCOMの成功例の一つだと思うのですけど,今OPCはCOMを離れてWebサービスに行こうとしている。OPC UAという仕様が出てきているのですけど,このOPC UAの開発当初から関わってきました。会社での業務としてはDCS,MESといったところのソフトウェアの開発を行っています。
  • オムロン 技術統括センタ 田辺 繁美
    OPC-Jの企画部会を担当していますオムロンの田辺と申します。オムロンの中ではインテグレーション戦略・推進センタというところで,オムロン製品をお客様へいかに届けるかというところの開発を行っています。まさしくOPCそのものみたいなことをやっています。OPCでは企画部会ということで,会員の方々に「会員になってよかったな」と思っていただける機会をどういう形で作り上げていくかということを担当させていただいております。企画の立案,推進などを行っています。

〈関連文献〉

【参考文献】

OPC実践ガイド
OPC実践ガイド
―SE,SIのためのOPCナビゲーション・ブック
監修・日本OPC協議会
発行・工業技術社
定価・2800円(本体)
税込価格・2940円
B5版 本文200ページ
本書の目次等詳細情報は工業技術社Webサイトからご覧になれます

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