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製造業XMLとは何か〜情報統合化への活用メリットを交えて
製造業XML推進協議会運営委員長/東京大学大学院 新 誠一
2003年7月
2003年7月
キーワード「文書標準/情報共有/基盤技術」
1.はじめに
XML(eXtensible Mark up Language)とは1998年にWWW(World Wide Web)コンソーシアム1)で制定された文書の標準である。一見,文書と技術は関係なさそうに見える。しかし,技術は文書である。もちろん,製品は技術の結晶である。けれども,技術は論文,設計図,仕様書,特許などの文書などで語られる。それだけでなく,生産も文書で管理されている。生産計画,生産実績,生産マニュアル,ホワイトボード情報,維持管理レポート。実は情報技術が関わるものは全て文書として具現化されている。
技術者の仕事の多くが,文書作成と文書理解である(図1)。だから,文書の標準化は技術者の日常業務を大きく変えてしまうだけでなく,製造技術そのものを変えてしまう潜在力を持っている。もっとも,XML自体は文書の標準の枠組みを与えるだけあり,その具体的な内容は使う側に任されている。それだけに,製造業に合致した文書標準の使い方が重要である。その点を鑑み,昨年10月に(財)製造科学技術センター内に製造業XML推進協議会2)を設立した。以下,製造業におけるXMLの意義を考えてみたい。
