計装Cube4 保全システム構築の進め方と実際
王子エンジニアリング 清水 博文
2004年4月
2004年4月
キーワード「PAM/保全(メンテナンス)/データ活用」
1.はじめに
近年,生産設備の大型・高速・高精度・複雑化が進む中で,設備トラブルは即,生産・品質・コストに重大な影響を与えることとなり,保全管理技術の優劣が競争力に大きな影響を与える。従って設備の安定操業を維持するため,保全部門は突発トラブルの防止や復旧時間のスピードアップを図ることが重要である。そこで王子製紙では保全部門の業務効率化の推進,適正な保全計画の作成により,突発トラブルを減少させることを目的として保全管理システムを導入した。
2.システム導入のねらいと選定
システム導入にあたっての具体的な狙いと特徴は以下の通りである。
- 設備管理基準の明確化,保全業務の標準化
- 工事,点検等の計画漏れ防止
- 突発設備故障の削減
- 故障実績・保全費用・点検データ等の分析による適正な保全計画作成
- 適正な保全計画による修繕費削減
- 適正な予備品管理による在庫量の削減
- 工場内・工場間ネットワークによる設備保全情報の共有化
システム選定にあたっては,以上の内容を実現でき,かつ
- 業務での活用が短期間で図られる
- 少ない労力での推進が可能である
- 工場によっては既存システムのデータコンバートが可能である
関連文献
- PDCAサイクルから見たリモート診断技術の適用視点
- 設備管理の効率化とコスト評価へ向けたプロセスデータの活用視点
- アセット監視評価アプリケーションによるプラント運転データの活用
- 情報ネットワークからみた予知保全のための遠隔監視技術〜モバイルネットワークの活用
- PAMにおける設備保全管理システムの有用性
- プラントアセットマネージメントを活用した予知保全ソリューション
- フィールドバスによるリモートメンテナンスの実際〜状態監視保全とフィールドデータベースの活用〜
- 調節弁用リモート診断プログラムの特長と活用
- 調節弁メンテナンスサポートシステム〜調節弁PAMの実現に向けて〜
- 紙パルプ産業におけるフィールドバス活用事例〜バルブの自動診断と省配線によるコスト削減
- 食品工場におけるリモート保守・異常診断へのデータ活用
